南ア深南部前衛 青ナギ(1169.2m)、大沢山(1168m) 2016年10月23日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 10:06 林道−−10:20 尾根に乗る−−10:53 青ナギ−−11:32 大沢山−−12:20 尾根を外れる−−12:26 林道

場所静岡県浜松市天竜区(旧水窪町)
年月日2016年10月23日 日帰り
天候薄曇
山行種類籔山
交通手段マイカー
駐車場林道路側に駐車
登山道の有無無し
籔の有無林道法面が草と刺あり灌木藪
危険個所の有無林道法面が垂直に近い。下りにロープが欲しい
山頂の展望青ナギ:西側が開ける
大沢山:無し
GPSトラックログ
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コメント青ナギ〜中根山東を通る林道から往復。林道は法面の連続で登れそうな場所はほとんど無いが、草が生えた土の法面を強引に登った。尾根に出ると一部を除き藪無しで歩きやすい。青ナギ〜大沢山間は廃林道あり




僅かな駐車余地 写真では緩く見えるがほぼ垂直の土壁
尾根直下まで登るとこんなリボンが登場 これが「道」。踏跡程度
尾根に出ると放置されたナップザックあり 標高1050mで廃林道に遭遇
しかしすぐに幼木籔化 西側を巻いた
標高約1080mで廃林道に復帰 青ナギ西側で東へ進路変更
青ナギ西直下は鹿避けネットに囲まれた植林地 尾根はブナの自然林
青ナギ山頂 標識は「青薙山」
針金があったので木に設置し直した 「遠州山楽愛好会」も水窪の山頂ではよく見かける
青ナギ山頂から見た西側の展望 ネットは尾根に沿って北に延びる
標高1120m付近 標高1080m付近。二重山稜鞍部
ヌタ場かと思ったら廃林道の水たまりだった まだ廃林道が続く
1060m鞍部手前でススキが蔓延る 1060m鞍部で廃林道はススキの激籔
左側の小尾根に逃げると藪から解放 鹿避けネットでとうせんぼされたが破れ目発見
鹿避けネットの先は歩きやすい植林帯 廃林道から適当に尾根に登る
標高1120m付近 大沢山山頂
山頂標識 山頂標識
山頂標識、じゃない 帰りはできるだけ廃林道を辿ることに
帰りも往路のネット破れを潜る またススキ籔通過
林道の泥濘対策か? この草籔は大したことはない
ここで廃林道は右へ逃げるので尾根を直進 植林の尾根を下る
ここから巻道に入る ここで斜面を下る
ここから法面突入 金網に掴まって下る場所
無事に林道到着


 中根山の次は青ナギと大沢山。中根山と尾根続きだが1kmくらい離れているので車で移動する。問題は林道のどこから取り付くかで、林道の斜面側は高い法面の連続で簡単に取り付ける個所がない。取り付くならできるだけ高度が高い場所が労力がかからないので、南北に伸びる主尾根に沿って林道が付いている区間で取り付けそうな場所を探す。コンクリート吹き付け個所は問題外で草が茂った土の法面しか登れないが、どこもほぼ垂直の壁で高さは下手をすると10m以上ある。土の法面の中で唯一高さが5mくらいで、他より傾斜がやや緩く足をかけられそうな凸凹がある個所を発見。近くの駐車余地に車を置いた。余地と言っても先ほどの駐車余地よりマシな小さなカーブの膨らみで、ガードレールいっぱいまで車を寄せて駐車した。今度は大型車でも楽に通過できるだろう。

 最初から難関の土壁登り。頼りはぼうぼうに茂った草と潅木。ただし肝心の潅木は少なく、しかも生えているのは刺がある茨だった。よって主にススキに掴まりながら登ることになり刺のある木は足ががりとして利用した。法面は崩れにくいが草が根付きやすいように金属メッシュで覆われていて、手がかり足がかりが無い1mくらいの高さだけはメッシュを利用させてもらう。あとはどうにか自然物でクリアできたが帰りがちょっと心配だ。

 植林帯に出ても急斜面が続くが林道法面よりずっとマシしで、適当にジグザグを切って登る。登りだす前に目印を付けておく。フリーで林道へと下れる個所はこの近くではここしかないからだ。上から林道を見下ろしてもどこも絶壁にしか見えない。

 尾根直下に達すると獣道より濃い道が登場。ピンクリボンがあってマジックで「道」と書かれていた。林業作業道らしいがここまでご丁寧な案内は初めてだ。しばし尾根の東側を巻いたまま進むが、やがて尾根上に導かれる。尾根に乗る付近でナップザックが木にぶら下がっていた。変わった目印だ。尾根上も一面の植林で藪は皆無。どこでも自由に歩ける。

 なだらかな尾根を進み傾斜が出てくる標高1060m付近に達すると東斜面は植林して数年程度の若い植林帯で日当たりがよく尾根上に潅木藪が出てきたので、植林が発達して日当たりが悪く藪がない西斜面をトラバース。鹿道が縦横無尽に走っているので適当に繋げて斜めに高度を上げていく。

 見上げて幼木藪が見られなくなった付近で上に向かうと尾根に達するより前の標高1080m付近で廃林道が登場。地形図に出ていないのでどこに向かうのかは不明だが、使えそうな区間だけは使わせてもらおう。林道は主尾根西側を巻いて進んでいき、残念ながら青ナギも西側を巻いてしまうようで、途中で右に分岐する廃林道に乗り換える。青ナギの南西付近だ。斜面を上がると鹿避けネットに囲まれた植林帯らしき背の高い木が無い一帯が登場。この東側が青ナギ山頂でネットに沿って進んでいく。青ナギから南北に伸びる尾根に乗ると意外にも自然林が残っていた。人工林と違って明るい尾根で歩いていて気持ちがいい。ここでも下草は皆無で歩きやすかった。

 急な尾根を少しだけ登って青ナギ山頂。西斜面は伐採され展望が開けるが、愛知側の土地鑑はゼロなので山岳同定は不可能。ここにも例の立派な山頂標識があった。

 この先は地形図を見ると複雑な二重山稜が続くようだが、とりあえずこのまま東側の尾根を進むことにする。先ほどの廃林道は二重山稜の等高線に沿って伸びているのではないかと予感があるが、それは帰りに確かめてみよう。尾根全体としては広いが山頂から北に伸びる尾根は狭く明瞭で迷う心配はなかった。多少のアップダウンはあるが無駄な登り返しはそれほど多くない。

 やがて高度が落ちて1080m付近で西側のピークと同じような高さになり、その先の鞍部で合流しそうなので谷間へと下る。西側のピークを回り込むと廃林道に合流、たぶんさっきの廃林道の続きだろう。周囲はなだらかで広い地形で読図が難しいが廃林道はおおよそ尾根に沿って進んでいるようで大いに参考になる。

 少し先の1060m平坦地で樹林が開けて明るくなると同時に林道は密生したススキに覆われてしまう。尾根直進方向に林道が続いていると思われるがススキ藪でよく分からないが、左へカーブする方向の林道は砂利の路面が見えていて見分けがついた。しかしこれは主稜線とは違う方向なので進むわけには行かず、ススキ藪に突っ込んだが草のくせに半端な密度ではなかった。たまらず左手の植林の高みに逃げる。ここはやや背の低い檜樹林だが下草はほとんどなくて格段に歩きやすい。籔化してから先は僅かな高まりを辿るのが正解らしい。

 背の低い若い植林帯と背の高い植林帯との境界には鹿避けネットが登場。しかし近くには出入り可能な扉が無い。柔らかいネットなので足をかけてよじ登ることもできず困ったが、薄い獣道のある地面付近を見るとネットが大きく破れて通過可能だった。助かったぁ。

 ネットを抜けると再び発達した植林帯へ突入する。廃林道はやはり直線的に続いていて、東側は地形図にも表記がある小凹地だった。この先で明確な登りが始まり、これは大沢山への登りだ。廃林道は等高線に沿って西側を巻いているので尾根へと適当に取り付く。辺り一面が植林帯で藪は皆無だった。尾根に乗ると明瞭な道があるわけではないが獣道ありで目印もある。この地形なら目印など不要だが。

 植林の尾根を登りきると大沢山山頂。小さいが明瞭なピークだった。ここは三角点はないが間違えることはないだろう。ここにも例の大きな横長山頂標識あり。本当にどこでも見かけるなぁ。

 帰りはできるだけ廃林道を辿ってみた。予想通り等高線に沿って造成されていて尾根上を進むよりも効率はいい。特に青ナギのピークの登り返しがないのは助かる。往路で若い植林帯に伴う藪迂回区間で一時的に廃林道を離れて西斜面を巻いて再び廃林道へ。廃林道が尾根近くから右に逃げてしまうところで尾根に復帰。往路を辿る。

 問題の法面下りだが、目印を残したおかげで入口は簡単に判明。登りと同様に草(ススキ)と金属網の目を頼りに急斜面を慎重に下り林道へ。最後の最後に落ちたら笑えない。草藪を突き抜けたので全身に種が付着し、車に乗る前に除去するのが大変だった。

 

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